今回は理想の着地とやってはいけないダメな着地について解説します。
前回は着地方法と接地時間についての記事を書きました。
そちらも合わせて読んでみてください。
前回の記事:ランニングフォームと着地【着地方法と接地時間】
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理想の着地
どの着地をするにしても必ず共通する点があります。
それはつま先から抜けていくことです。
つま先から着こうが、かかとから着こうが、必ずつま先から抜けていきます。
ですので、つま先から遠い位置から着地をすれば接地時間は長くなり、つま先から近い位置で着地すれば接地時間が短いということです。
そう考えたときに理想の着地はアフリカ勢ランナーのようなつま先からの着地、フォアフットでの走りが理想となります。
しかしこれはあくまで理想です。
無理のあるつま先着地は何の意味もなくむしろケガを作る原因になります。
では無理なくつま先着地にするにはどうすれば良いのでしょうか?
それは普段の重心の位置がつま先にないと厳しいです。
そのためには骨盤がかなり前傾する必要があります。
日本人の多くは骨盤が落ちているので、かかとに重心がある人がほとんどです。
アフリカ勢のランナーは骨盤が前傾しています。
だからこそ無理なく、つま先着地ができるんです!
【骨盤の前傾についての参考記事】
【ランニングフォーム基本】骨盤の前傾って?
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ダメな着地
では反対にダメな着地を解説します。
前回のブログで着地はどれでもいいと書きましたが、これだけはやめて欲しい!という着地方法があります。
それは”大げさなかかと着地”です。
大げさなかかと着地とは、つま先を目一杯上げてかかとの先端から着地する競歩のような走り方です。
このような走り方をしてしまうと様々な弊害が出てきます。
大げさなかかと着地の弊害
1.接地時間が長くなる
つま先から一番遠いかかとの先端から着地するので接地時間がかなり長くなります。
接地時間が長くなればなるほど、脚に負担がかかり、脚も流れ、疲れやすく、ケガをしやすい走りになります。
2.足首に力が入る
つま先を目一杯上げているので、足首に相当力が入ってしまっています。
自分では力を入れているつもりが無くても、かなり力が入っている証拠ですので、それだけで疲れやすくなってしまいます。
3.ブレーキがかかりやすい
かかとの先端から着くとブレーキがかかり易くなります。
重心も相当後ろに乗っている証拠でもあり、前に進みづらい姿勢、走りになってしまいます。
大げさなかかと着地の改善
大げさなかかと着地を改善する際は、まずつま先の上がりすぎないかかと着地を目指すようにしてください。
よくこの流れで説明するといきなりつま先着地に変えようとする人が多くいます。
しかし、重心の位置も改善せずにつま先着地にすれば、ふくらはぎに負担がかかりケガの原因になります。
ですので、まずはつま先を上げ過ぎないかかと着地を心掛けてください。
大げさなかかと着地になっている人は、まず足首の力を抜くことが重要です。
足首の力みに関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
参考記事:【ランニングフォームと足首】足首が固いといけないの?
追記
着地位置についても書きました!