痛いのは踵?アキレス腱?それってアキレス腱付着部炎かも

今回は学生時代から今に至るまで私が苦しみ続けているアキレス腱付着部炎について書いていきます。

私はこのケガが原因で学生時代走れなくなりました。

普通に歩けないくらいまで悪化もさせました。

昨年もこのケガで1年悩みました。

それくらい私にとって苦い思い出のあるケガです。

だからこそアキレス腱付着部炎で色んなことを経験してきたので、それを今痛めている人たちにシェアしていきたいと思います。

私が試した治療方法なども全部書いていきます。

アキレス腱付着部炎は基本的に原因や対処はアキレス腱炎と同じなんですが、痛む場所や痛み方が違います。

参考記事:ランニングフォームと故障【アキレス腱炎】

人によっては踵が痛いと感じることもあります。

もしかしたら、踵に原因があるのではなくアキレス腱に問題があるかもしれないので、踵を痛めている方にも読んで頂けると幸いです。

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アキレス腱付着部炎とは?

名前の通りアキレス腱の付着部である踵の部分が痛くなることです。

一般的にアキレス腱炎はくるぶしくらいの高さにある部分を痛めることが多いと思います。

このアキレス腱付着部炎はもう少し下の踵の骨の辺りが痛くなります。

私は踵の一番下から踵の骨の少し上まで痛めたことがあります。

痛みの強さでいえば、上にいけばいくほど痛いです。

また踵は押すと痛みがあります。

ですが、あまり押さないようにしましょう。

あとは伸ばすと痛いです。

痛いのが効いてる感じがするって言って伸ばしていると悪化させてしまうので伸ばすのは止めましょう。

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アキレス腱付着部炎になる原因は?

基本的にはアキレス腱炎と同じです。

・アキレス腱が伸びて付着部に負担がこと

・靴がアキレス腱付着部と当たりストレスがかかること

が主な原因です。

むやみに伸ばしたりしないようにしましょう。

アキレス腱付着部炎を治すために16のやったこと

学生時代から数えればかなり多くの治療法に取り組んできました。

それらの紹介と体感を書いていきたいと思います。

※全て個人の感想です。

1.鍼治療

学生時代の頃は鍼治療をよく行っていました。

体感としては普通です。

すごい効いたわけでもなく、全く効かなかったわけでもなくといった感じです。

効いたとしても対処療法ですので、根本的な改善にはならないので頼りすぎも良くないです。

2.整体

学生の頃は整体にも通いました。

これも可もなく不可もなくといった感じでした。

こちらも対処療法で、根本的な改善にはなりません。

一時的に歪みを治しても、骨格筋が整わなければ、骨はすぐに歪んでいた位置に戻ります。

整体に行くなら行ったあとも常に姿勢を意識し保たないとすぐに戻ります。

3.理学療法

学生時代に超音波などの理学療法も行いました。

これも可もなく不可もなくでした。

しかし、肉離れなどの時には治りが早かったです。

アキレス腱付着部炎にはあまり効果を感じられませんでした。

4.お灸

学生時代はお灸もやってました。

あまり効果を感じられませんでした。

皮膚が焼けるのでとにかく熱かったです。

5.置き鍼

多少の効果は感じられました。

貼って寝ると次の日楽だった気がします。

とは言っても対処療法ですので根本的な改善にはなりません。

6.アイシング

これは効果がありました。

今でも練習後は必ず行います。

むしろ、アイシングを忘れた次の日は少し違和感があったりします。

7.痛み止め(錠剤・シップ・ゲルなど)

これは止めた方がいいです。

痛みを誤魔化しているだけですので治りません。

悪化する一方ですので、どんどん体を壊してしまいます。

学生時代に痛み止めに頼ったことを後悔しています。

8.禁酒

これは効果ありです。

むしろ、お酒を飲んだ次の日は痛くなることが多かったです。

お酒とケガの関係性はこちらの記事を参考にしてください。

参考記事:痛みがある時にお酒を飲んでいいの?アルコールとケガの関係性

9.インソール

カスタムオーダーのインソールを作りましたがあまり効果が無かったです。

しかし、600円で売っている「ソルボヒール」は効果がありました。

踵だけのパッドです。

これを踵に敷くことによって、着地した際にかかとが深く沈まないのでアキレス腱の伸びを軽減してくれます。

私自身ソルボヒールが無いと生きていけないと言っても過言ではないくらい愛用しています(笑)

ランニングシューズはもちろん、スニーカーや革靴にも入れてます。

アキレス腱付着部炎で悩んでる人は是非使ってみてください!

10.筋トレ

効果はいまいちでした。

海外の研究データでとある筋トレを行うことでアキレス腱付着部炎が治らなかった人の70%が改善されたという研究データがあるそうです。

私も3ヶ月ほど実施しましたが、あまり効果が見られませんでした。

しかし、筋力不足で痛めている方にはとてもいいかもしれません。

こちらに海外の雑誌のアキレス腱付着部炎の記事を日本語訳してくれているブログがあるので参考にしてみてください。

参考記事:かなぶち鍼灸調体堂の晴走雨読な日々

11.夜間スプリント

アキレス腱や足底を伸ばすための器具で「夜間スプリント」というものがあります。

アキレス腱付着部炎に効果あり。という記事を見たので早速購入。

気軽に手に入るものではなかったので、海外のサイトで買いました。

しかし効果はありませんでした。

むしろ悪化させてしまいました。

やっぱり伸ばすのは良くありません。。。

12.骨盤ベルト

デサントのコウノエベルトを使いました。

これは意外と効果ありでした。

大転子がアキレス腱の痛い側だけ外に出ていたので、普段骨盤ベルトをつけて生活するようにしました。

そして普通の骨盤ベルトは圧力が弱いので、デサントのコウノエベルトを使いました。

大転子に当たるようにつけていたので、本来の使い方ではないですが、コウノエベルトを付けるようになってから痛みも減ってきました。

たまたまかもしれませんが。。。

しかし、ちょっと違和感が強くなってきたなと思ってまたベルトをつけて生活すると改善されるようになったので、今でも着けたりしています。

13.サポーターを使う

ザムストのアキレス腱専用のサポーターを使ったことがあります。

確かにつけると安心感があるので、一時的に楽になりました。

ただ根本的な解決にはならないので要注意。

痛みはじめでフォームが崩れる場合や、もう痛みはないけど気になってフォームが崩れている場合には有効です。

安心感があることで思い切って走れるので、フォームは崩れにくくなります。

ただし、治すものではないので痛みが強い時は無理せず休みましょう。

14.無茶なスピード練習を止める

これは効果ありです。

ケガする前は無茶なスピード練習をたまにやってました。

1000mや400mを全力で走るとかです。

1000mを全力で走るとどうしてもふくらはぎを使ってしまいます。

ですので、練習では全力を出さないことにしました。

中距離とかなら必要かもしれませんが、マラソンには必要のない練習です。

今までは練習でも負けず嫌いで頑張りましたが、速いと思ったら着いていかないようにしました(笑)

治りかけの時に1度全力で走って悪化させてしまったので、これは大事だと思います。

15.体外衝撃波

これは可もなく不可もなくといった感じです。

しかし、アキレス腱をかばって痛めた足底筋膜炎には効果ありでした。

体外衝撃波に関しては人それぞれだと思います。

ただどうしても治らないという人は1度試す価値はあると思います。

ですが対処療法であることをお忘れなく。。。

体外衝撃波に関してはこちらの記事をご参考ください。

参考記事:足底筋膜炎・足底腱膜炎における体外衝撃波

16.着地を変える

これは効果ありです。

もちろんですがランニングフォーム改善にも取り組みました。

元々フラットで着地していましたが、最初はフォアフットに変えました。

散々足先だけで着地を変えてはいけないと言っていますが、この時は足先で着地を変えました。

そして足底筋膜炎になりました(笑)

この経験があるからこそ足先で着地を変えてはいけないということを自信を持って言えます。

今はフォアフットよりのフラットな着地になっているのではないかと思います。

アキレス腱への負担も減りました。

もちろん足先だけでなく重心の位置から変えました。

基本的に踵着地でもブレーキがかかっていなければ問題ないと思いますが、アキレス腱付着部炎に関しては踵着地を改善した方が良いです。

踵を痛めているだけあって踵から着地すると患部への衝撃が強いです。

また踵から入るとアキレス腱もより伸びます。

かと言って無理にフォアフットにするとふくらはぎが張ってアキレス腱に負担がかかります。

だからこそ普段の重心の位置から変える必要があります。

【着地に関しての参考記事はこちら】

参考記事:ランニングフォームと着地【着地方法と接地時間】

17.姿勢、体の使い方を変える

なんだかんだでこれが1番効果的でした。

やはり時間はかかりますが、根本的改善が1番です。

自分が思っていた以上にまだまだ踵重心だったため、重心の位置をもっと前に持ってこれるように姿勢を改善しました。

特に骨盤の前傾です。

骨盤が少し前傾するだけで重心の位置は大きく変わります。

今まで以上に骨盤を動かすトレーニングに励みました。

また骨盤を動かすことにより、ふくらはぎではなく骨盤から脚を使う意識も強くなりました。

その結果痛みは徐々に改善され、痛みなく走れるようになりました。

今一度姿勢の大切さに気付くことが出来たので良かったです。

【骨盤の前傾についてはこちらをご参考ください】

参考記事:【ランニングフォーム基本】骨盤の前傾って?

まとめ

やはり重要なことは根本的改善だと実感しました。

姿勢や体の使い方が変わらないと何度も繰り返してしまいます。

特にこのケガをしたときは体の使い方よりもたくさん走ることを重視した時でした。

だからこそ、今一度体の使い方や姿勢の大切さに気付くことが出来て良かったです。

もちろん効果的な治療法もあります。

ただそればかりに頼るのではなく、根本的改善をしながら取り組むことによって再発も予防できます!

アキレス腱付着部炎に限った内容ではなくなってしまいましたが、おそらくここまで色んなことを試した人は中々いないと思うので、アキレス腱付着部炎悩んでいる人は是非参考にしていただけると幸いです!

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